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Amazon Glacierとは、低コストのオンラインストレージWebサービスでデータのアーカイブやバックアップを目的とした高い信頼性を持つストレージを提供するサービスである。 クラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Services」スイートの一部であるGlacierは、アクセスの頻度が少なくデータの取り出しに3〜5時間かかっても構わないようなアーカイブデータの長期間保存に向いている。ストレージのコストはひと月1ギガバイトあたり0.01ドルで、同じAmazonのSimple Storage Service (S3)よりかなり安価である〔https://aws.amazon.com/s3/pricing/〕。 Glacierでは、データの書込みはリアルタイムで行われるが、取り出しはウェブで取り出したいファイルの「申込み」をしてから3〜5時間後に届く電子メールに書かれているURLをアクセスすることで実行され、20世紀中頃の長距離電話の申し込みのイメージである。この遅れは一見実用性に乏しい印象であるが、世の中のバックアップデータが事故が起きない限りほとんど取り出されることのないことや、バックアップデータの取り出しが必要になってもある程度の遅れは許容されることなどを考えるとまったく非実用的とは言い難く、また再び利用される可能性が著しく小さいか実際にはほとんどないような「歴史的」データを保存するためなど、その低コストゆえ適している応用分野が少なくない。 Amazonはこ、の取り出しに時間のかかるストレージサービスを「コールドストレージ」と読んでいるが、これは冷凍保存(cold storage)された品物が解凍するまで使えないことに引っ掛けたもので、商品名の「Glacier」(氷河)もここから来ていると思われる。 Amazonは、この新しいサービスでユーザが自社内(オンプレミス、on-premise)のテープバックアップドライブからクラウドベースバックアップサービスに移行することを期待している。 == ストレージ == ZDNetは、私的な電子メールによればGlacierは台数の多い大容量で低コストなハードディスクに相当する「低価格の市販ハードウェアコンポーネント」を使用していると述べており〔、独自のロジックによるカスタムラックで運用される低RPM(回転)型ハードディスクドライブである可能性がある〔http://www.zdnet.com/could-the-tech-beneath-amazons-glacier-revolutionise-data-storage-7000003144/〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Amazon Glacier」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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